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2021年度 理事長所信


一般社団法人横手青年会議所

理事長 鈴木 武



【はじめに】

 私たち横手青年会議所は、青年の英知と勇気と情熱を結集し、明るい豊かな社会の実現を目的として運動をし、本年度、創立40周年を迎えます。これも偏に先輩諸氏が長きに亘り青少年の健全な育成や地域社会の健全な発展にご尽力いただきました賜物であります。ここに改めて深く感謝と敬意を表するとともに所信を申し上げます。
 新しい時代を迎えた日本は、消費税増税の影響が残る中、コロナ禍による経済収縮が直撃し、深い景気後退局面に入りました。また、高度情報化と人工知能の台頭で従来の価値が変化して新たな価値が生まれ、社会の多様性への理解や対応が一人ひとりに求められる中、さらに、新型コロナウイルスの感染対策として新しい生活様式への理解や対応が求められ、急激に変化していくこの社会は、まさに混沌とした時代と言わざるを得ません。しかし、私たち青年はこんな時代にこそ幾度となく立ち上がってきました。戦後の混沌とした時代の中、「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、志ある青年が立ち上がったのが青年会議所のルーツです。阪神淡路大震災支援活動、東日本大震災支援活動と誰もが大変であった時だからこそ立ち上がってきた精神と行動力は今も私たちに脈々と受け継がれてきています。ならば、この混沌とした時代において私たち横手青年会議所はどう行動していくべきでしょうか。
 創始の理念である明るい豊かな社会を構築するために歴史を築き上げてこられた先輩諸氏の汗と功績は、この地域と私たちの記憶に深く刻み込まれています。私たちは単に先人たちの功績を懐古的に自慢することなく、常に新しい視野から未来を切り拓く組織であり続けなければなりません。また、社会活動や経済活動が自粛ムードの渦中ではありますが、何もせずに明るい豊かな社会が実現することはなく、現状維持をしているだけでは退化していく一方です。ならば、私たちはこの負の社会情勢を逆にチャンスと捉え、地域の未来を描くとともに我が社の未来をしっかりと描き、そして、青少年の未来を描くとともに我が子の未来をしっかりと描き、さらには、横手青年会議所の未来を描くとともに次世代へしっかりとつなげるために英知と勇気と情熱を結集して共に立ち上がりましょう。



 


【2021年度運動指針について】

 2021年度運動指針を策定して本年度は1年目の年になります。私たちが目指す明るい豊かな社会の実現は単年で到達できるものではありません。単年度制でも、明確なビジョンを持ち、全員が同じ方向を向かなければ、目的は達成されません。時代の変化が激しい中、戦略の変更を前提としながらも、ビジョンを基にした運動で一歩を踏み出します。



 


【SDGs推進について】

 2019年度、日本青年会議所では京都会議にて開催された第159回総会においてSDGs推進宣言が採択され、国連が推進する国際的な取り組みを全面的に推進していく決議がなされました。横手青年会議所でも、この時代の流れをしっかりと見極めた上で本会と歩調を合わせ、持続可能な社会の実現のため、2030年までに達成すべき17の目標を示したSDGsの達成・普及を目指した事業を展開します。






【創立40周年について】

 横手青年会議所は前述の通り、創立40周年を迎えます。これまで横手青年会議所の運動と活動にご理解とご協力を賜りました皆さまと、長きに亘り運動をつないでいただきました先輩諸氏、そして志を同じくする各地会員会議所の皆さまに感謝を伝えるとともにおもてなしの心を持ってお迎えをする時代の変化に則した記念式典を開催します。そして、今後も明るい豊かな社会に向けて持続して運動を続け、45周年、50周年へとつなげるはじまりの合図とする記念事業を展開します。





【まちづくりについて】

 全国的な課題である人口減少はここ横手市においても重要課題であります。戦後に人口が急増した第1次ベビーブーム世代が寿命を迎える一方で、現在の出生率は1.36と大幅の自然減となっています。また、人の意志によって起こる社会減には地域の魅力や雇用の有無など様々な要因があり、横手市において深刻な課題となっています。このような背景を踏まえて2021年度運動指針の一歩を踏み出す地域の健全な発展を図る事業を展開します。





【青少年育成について】

地域の未来を担う人材は間違いなくこの地域に生まれ育った子どもたちです。そんな宝とも言える子どもたちに親による虐待や育児放棄といった悲しい事件が起こっています。育成事業の対象を青少年に限定せずに親世代にも広げることが地域の未来が明るくなるために重要と考えます。このような背景を踏まえて2021年度運動指針の一歩を踏み出す青少年の健全な育成事業を展開します。





【会員の資質向上について】

 組織は個人の集合体でありますが、烏合の衆では組織とは言い難いと言われています。組織は一部の人間が成長するだけでは魅力ある組織とは到底言えません。すなわち、横手青年会議所が魅力ある組織として認識していただくためには会員一人ひとりが地域から認められる魅力ある青年経済人に成長を遂げなければなりません。このような背景を踏まえて2021年度運動指針の一歩を踏み出す会員の指導力の啓発及び能力の開発を図る事業を展開します。





【会員拡大について】

 5年前の2016年度、横手青年会議所は会員が約50名を超えていましたが、本年は約半数でのスタートとなりました。今後5年以内に会員拡大ができないと会員が10名以下になり、会の存続すら危ぶまれる状況にあります。そのような状況が予測される中、私たちは持続的に運動を展開していくためにも会員拡大を重要課題として取り組んでいく必要があります。また、単に勧誘して入会していただくだけではこの課題は解決できません。全国的に入会歴3年未満の会員が退会しやすいという現状があります。そういった会員を一JAYCEEとしての成長を図ることで、はじめて会員拡大に成功したと言えます。このような背景を踏まえて2021年度運動指針の一歩を踏み出す会員拡大活動を展開します。





【結びに】

 2011年度、私は何も分からないまま先輩の誘いでJCに入会をしました。多くの犠牲者を出した東日本大震災が発生した年です。その際、先輩に誘っていただいた支援活動を通じてJCは奉仕の団体だと教えていただきました。そして、とにかくいろんな取り組みに参加しなければJCのことが分からないと考えていた私に様々な成長の機会をいただき、成長を図れる修練の団体でもあると教えていただきました。また、組織として活動をしていく際に、様々な出会いがあり、一緒に課題に立ち向かっていくうちに戦友とも呼べる仲間ができ、単に広げるだけではない友情を育める団体だと教えていただきました。もしJCに入会していなかったら私はどうなっていたでしょう。考えるだけでも恐ろしくなります。自分だけのことを考える身勝手な男になっていたでしょう。自分の会社だけが良くなればいい、自分だけが立派になればいい、そんな浅はかな目的で入会をしましたが、誰かのために、未来の子どもたちのためにとJCに入会して目的が変わりました。身をもってJCは意識変革団体であると感じております。
 数年前にJCは会社に余裕があり、時間がある人が集まる団体だと一般の方が私に言いました。そんなことはありません。JC会員の平均年収は決して多くはありません。そんな私たちが時間もお金も持て余している訳がありません。ですが、私たちは選択をしてJC活動をしています。20歳から40歳という人生の中では仕事と結婚、子育てと重要な時期の何年かの命の時間を使って活動しています。JC活動は当たり前にできるものではありません。家族や社員が自分たちを信頼して送り出してくれています。活動中は、家族に子どもの世話を任せ、会社を社員に任せるなど、様々な協力があってこそできるものです。そんな支えをいただいている方たちに本気で自分が頑張っていると言えますか。副委員長だから、平の委員だからと言って責任から逃れていませんか。そんなことを思う時間も言っている時間もないと断言できます。自分を信じてついてきてくれる彼らのため、さらには、彼らの未来のために限られた時間の中、こんな世の中だからこそ立ち上がり、共に全力で挑戦していきましょう。






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